NEWSのコンサート、Whiteが素晴らしかった

ので、色々ごちゃごちゃと書きました。

これのためだけにはてなブログ登録した…。

今更感がすごいけどまだツアー終わってないしいいよね!

記憶違いも多々あるかと思いますがよろしければ。

ネタバレを多大に含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

5月1日大阪、小山のお誕生日公演に行ってきた。

私はNEWSに担当がいるわけではなく、ただ本当にNEWSコンが大好きで楽しくて、自担もいないのに毎回現場入りするくらいにはNEWSコンを愛しちゃってるので、今回も例に漏れず参戦してきた。

 

今回のNEWSコン、期待を大きく超えた素晴らしいコンサートだった。前回の10周年記念や、その前のNEWS再始動の時とは色を変え、NEWSの持つストーリー性や歴史、過去を感じさせる演出を全て取り払ったものになっていたように思う。前回、前々回のコンサートに見せた、グループのアイドル物語を感じさせる表現は鳴りを潜め、圧倒的なエンターテイメントがそこにはあった。

アイドル物語の代わりに今回用意されたのは、加藤シゲアキ脚本によるフィクションの物語だ。コンサート前にリリースしたアルバム「White」の特典ショートフィルムが加藤の脚本だということは有名だが、それになぞらえ、NEWS扮するTEAM WHITEがウェブラックという敵(ウイルスのようなイメージだろうか)と戦うというストーリーでコンサートは進んでいく。

ジャニーズコンサートというと、その時の公演ごとに大まかなテーマやコンセプトがあることが常だが、ここまではっきりとストーリーを提示されたのは初めてだった。

NEWSが登場する前からそのための演出は始まっており、メインステージの画面に砂嵐と今回のツアーロゴが現れる。白いロゴはコンサートが始まるという高揚感を呼び起こしてくれるが、揺れる砂嵐が少しの不安を煽る。これだけで、何か始まるぞと観客に期待をさせる。

かくして幕が開くと、まずは表題曲のMR. WHITE。スモークの中から4人が現れ、ショートフィルムと同じ増田さんデザインの白いプロテクターのような衣装を身に纏って歌う。曲前に「ウェブラックを倒し、世界をホワイトにする」というようなニュアンスの指令が現れ、一種のアトラクションが始まったかのようだ。

MR. WHITEが終わるとONE -for the win-。曲にアレンジが加えられていた。間奏で一時停止したようになる演出があり、そこでメンバーが衣装替えをして登場する。先程までとは打って変わったカラフルな衣装で一気に世界が鮮やかになり、白からの色彩の変化に気持ちが高揚する。

そのままの流れで、C&Rの楽しい、明るくキャッチーな曲がしばらく続く。オープニングの不穏さを忘れるような楽しい時間が訪れる。

恋のABOではお決まりのように増田が「みんなのお尻がバーン!」とふざけ(個人的にこの部分の歌詞で増田がふざけてくれるようになったのはとても嬉しい)、NYAROではメンバーの煽りに合わせてNYARO!と叫ぶ。NEWSといえばC&Rが楽しいことに定評があり、私もそれを楽しみのひとつにしてコンサートへ向かうのだが、NYAROも期待を裏切らない楽しさだった。

また、この2曲からはメインステ両脇からアリーナを囲うようにしてのびる通路を歩きながらパフォーマンスしていく。じゃれるように通路からその先にある小さめのサブステージ、バクステへと歩き踊る4人がとてもかわいいので個人的にとてもオススメである。

ちょっとした挨拶を挟んでweeeek、恋祭りと盛り上げ曲でさらに客席のボルテージは上がる。Weeeekで飛び跳ね(実際には飛び跳ねていない)、恋祭りでタオルを回しておけば間違いないみたいな何かがある。しかし恋祭りではタオルを回すのに必死でメンバーのことをよく覚えていないということが多々あるので注意が必要だ。

また、ここでのweeeekへの入りがなかなか小粋で良かった。「まっすーがいない!まっすー!」と呼ぶと、画面に映し出された増田が、セット裏らしきところでカメラに向かって手を振っている。白いペンでカメラに向かって何やら書き始め、書き終わるとそこには次の曲名が書かれている。増田の書いたWeeeekという文字とともに曲が始まるという遊び心溢れるものだった。

一気に盛り上げたところに、バタフライをゆったりと歌い上げクールダウン。そこからフルスイングへ。

4人のNEWSにとって重みのあるフルスイングという曲がこの位置に来たことで、今回のコンサートにおけるNEWSの物語性がうまく薄まっているように思う。歌い方もこれまでより軽く、NEWSの境遇と被らせたような重みをもった歌詞が、今回は単純に応援ソングとしての意味合いで自然と耳に入ってくる。心地いい時間だった。

会場が落ち着いたところでソロ曲が2曲。

まずは小山のロメオ2015。かつて元メンバーの錦戸との曲だったものを2015年バージョンとして歌ったもの。セットの両開き扉の前で細身のスーツを着てジュニアを従え踊る小山がとんでもなくかっこいい。身長もあって手足も長いのでとても様になる。あと曲のどこかでライトが赤と青の半々になるところがあり、そこで昔ロメオをやったとき小山と錦戸の衣装の色が赤と青だったな~とちょっとしんみりしてしまった。後に最近の雑誌で小山が赤(山下のメンバーカラー)と青(錦戸のメンバーカラー)が混ざって紫(小山のメンバーカラー)になるから抜けた2人の分を自分が補いたいってのを読んで、演出を深読みする深読み野郎の私。

小山が扉にハケていくと入れ替わりで加藤ソロESCORT。小山が出ていくとき扉を開けたドアマンが加藤というニクい演出。素晴らしい繋ぎだった。しかもホテルマン、すごく似合う。前にホテルマンやってたことあるの?ってくらい似合う。加藤がトランクを運んだりカートに乗って運ばれたりする演出が見ていて楽しい。曲の雰囲気にも合っている。まるでコンサートをする前から演出を考えていたかのようだ。メインステの坂や階段などのセットも生かしてあって、個人的に今回のソロ曲の中で一番好きだった。こうして説明するよりとにかく見てほしい。何度も見返したい曲。

ソロ2曲が終わると黒い傘を持った黒服のジュニアが現れ、途端に不穏な雰囲気に。スクリーンにも黒服黒傘の人のイラストが。ここのアニメーションがまどマギっぽかったので余計に不安を掻きたてられたような。とにかく嫌な感じが漂うが、そこへ真っ赤な和傘とNEWSが艶やかに登場し、KAGUYAが始まる。スクリーンがパノラマのように使われ、メンバーがアップで映るとその後ろのジュニアの持つ和傘も写り込むので画面が美しく、さながらPVのよう。このパノラマ映像を特典で付けて欲しいとさえ思った。スクリーンに映る映像が素晴らしく、ステージ上のメンバーを見たい気持ちと画面を見たい気持ちの葛藤に悩まされた。

KAGUYAから後、黒を使った曲前の演出の怪しさを吹き飛ばすような楽曲が続く。チャンカパーナ、そこからのWORLD QUEST、さくらガール。シングル曲が次々と歌われる。ただ、WORLD QUESTはRemixなのでコンサートで聞くと初めてのような新鮮さがあった。

KGUYAからさくらガールまでのこの選曲(というより曲順)が個人的に意外で、どういう意図をもって選び、この順番にしたのか訊いてみたいところだ。

最後にWeather NEWSで底抜けに明るく。Weather NEWSもまたC&Rの曲で、NEWSらしさが溢れている。コンサートで楽しい曲がまた1曲増えた。

MCを挟んで勿忘草。

最近、他のジャニーズグループのコンサートで、MCの間に数人がハケて着替えをし、着替え終わったメンバーが戻ってくると残りのメンバーが着替えに行くというスタイルが多く見られ、私個人としてはそれが大変楽しくないなと思っていた。MCはメンバー全員でわちゃわちゃしているのが見たい派だからだ。

それがこのNEWSコンでは、メンバーはMCで着替えず、勿忘草で一人ずつ消えていくという演出で嬉しかった。

勿忘草は一人のパートが長く、一度歌い終わったら再び同じメンバーが歌うことのない歌割りになっており、歌い終わったらハケて着替えに行ける。おまけに次の曲が手越のソロ曲なので手越だけが最後にステージに一人残り、ソロ曲のあなたに繋がる。なんて素晴らしいんだ。

また、この曲は一人一人の歌声を楽しめるし楽曲自体も非常に素晴らしいので個人的に推している。

手越のソロはピアノ弾き語りだが、イッテQでのエンターテイナーっぷりを見ているからか、何の心配もなく見ることができる。ピアノ伴奏はものすごく難しいというわけではなかった。しかし、歌いながら演奏する難しさは少しピアノを齧ったことがある人なら想像できるかもしれない。手越が普段どのくらいピアノに触っているのか、普段からピアノを弾くのかわからないが、ただのバラードにしなかったのが手越らしい。とても性格が出ている。

続いて増田ソロのSky Beautiful。この曲についてどう言えばいいのか難しい。ただ、増田さんはこのソロ曲で自由に自分自身を解放している。と、そんな印象を受けた。スクリーンいっぱいに映る青空と、空高く舞う鳥(鷲?鷹?あるいは鳶だろうか?)、ステージで踊る増田。衣装は民族衣装のような模様があり、彼の好むゆったりとしたサイズ感で、両手を広げると鳥が翼を広げたようにも見える。曲中、スクリーンに鳥の翼だけが画面下から現れるのだが、まるでステージ中央に立つ増田さんから鳥の羽が生えたようだった。これが表現力とパフォーマンス力だと言いわれたようなソロだった。

Black Jack-Inter-、BYAKUYA。ここがこのコンサートのピークである。

雑誌などでのメンバーの発言や、アルバム構成を見る限り、BYAKUYAがコンサートの肝になるであろうことはわかっていた。Black Jack-Inter-でスクリーンに死神のような様相をした黒い影が現れ、こちらを襲ってくる。黒い布が天井から垂れ下がり、黒い服を着たジュニアが踊る姿は、ここがコンサート会場だと忘れてしまうほどだ。何かショーか舞台でも観に来たような気分になってくる。

BYAKUYAが始まると、モノトーンの衣装を身に纏った4人が現れる。先程まで白い服を着て華やかに歌って踊っていたのに、一転して黒い衣装だ。先程まで敵を蹴散らし助けてくれたNEWSが、突然敵になってしまったかのような錯覚に陥る。

そんなNEWSを先頭に据え、ジュニアが軍隊の行進のように統率されたダンスをする様は圧巻である。完璧に世界観が作り上げられており、文句のつけようのないパフォーマンスと演出だった。激しく踊るわけではない。だからこそ思わず見入ってしまった。

ちなみにこの時のモノトーン衣装が本当に素晴らしい。布がたくさん使われている。私はアイドルの衣装は布が多くてナンボと思っているので、布が多くてヒラヒラしていて大歓喜。そしてデザインも素敵で、特にテゴマスとこやしげで対になるような衣装になっているところが最高だ。小山がロングジャケットで加藤が丈の短めなジャケット。シンメ厨大歓喜。テゴマスはどこを見てシンメと思ったか忘れてしまったのだけれど、多分手越が全体的に黒多めで正統派な形をしていて、増田が白い範囲が大きくてゆったりした彼らしい形で対照的だったからだと思う。デザインのどこがよかったか具体的にもっと言葉にできたらいいのだが、あまりにツボすぎて、この衣装最高~~~!!!!と思った記憶しかなく、しっかり説明できない自分に今がっかりしている。

天井から垂れていた黒い布を引いてBYAKUYAが終わると、SupeSONICが始まる。今回のダンスナンバーがこの曲なのだが、コンサートのストーリーとして考えると、まるで踊りながら戦っているようだった。

 

久しぶりに歌われたSNOW EXPRESS。アイドル物語を取り払ったと冒頭で言ったが、この曲ばかりはそれを撤回することを許してほしい。

自分が初めてこの曲を見たのは大阪城ホールだった。その時は(多分)6人で、(多分)白い衣装を着て(多分)輪になって踊っていた。そして今回、同じ場所で4人が同じように輪になって、黒い衣装で踊っている。思わず目頭が熱くなった。SNOW EXPRESSが4人のものとして新しくなった瞬間というのだろうか。数あるNEWSの楽曲の中でも名曲と言えるそれを見事にアップデートしてみせた。

そんなわけで、感極まってしまった私は次のWinter Moonをよく覚えていない。完全に記憶喪失。興奮すると記憶なくしてしまうの、本当にどうにかしたい。

 

Winter Moonが終わると、スクリーンに4人がウェブラックと戦っている様子が映し出される。ゲーム画面の中にいるかのような演出(某マリオのような)で、4人がそれぞれコミカルにウェブラックと戦うのだが、両脇の画面に手拍子や足踏み、団扇で扇ぐなど、敵と戦うためにファンにも援護を求めてくる。衣装替えの間、ただ映像を見せるだけではなく、ファンに参加型のエンターテイメントにしてしまうところが素晴らしい。アイデアの勝利。

 

そしてここでNEWSニッポン。衣装チェンジをして現れたNEWSは、このコンサート中で最も華やかだった。布の量も多く、ヒラヒラしていて、動くたび、ターンするたびに美しい。個人的には加藤の腰の布がユラユラしている動きが最高だった。裾に金の飾緒のようなものがついていて、その重みで加藤の動きに布がゆったりとついていく様子が素敵で、猫じゃらしを前にした猫のように加藤の腰回りばかり双眼鏡で追いかけていた。

ともかくそれぞれに似合ったデザインのカラフルな軍服風衣装で、希望~YELL~、サヤエンドウ、ポコポンペコーリャ、4+FANと続けて歌う。

彼らはウェブラックに勝利したのだ。そのことを喜ぶかのような華やかさと楽しさ溢れる選曲。最早NEWSコンの定番とも言える曲ばかりだ。ここで選ばれた曲は、ファンも一緒に振りをするのがお決まりになっているものがほとんどで、ファンとメンバーがお互い目を合わせ頷き合うかのような、いつものNEWSコンの楽しさがある。C&Rが、手拍子が楽しい。これだからNEWSコンが好きだと実感が胸に広がる瞬間だ。

 

WHITEというライブツアーで、SEVEN COLORSを最後の曲にするあたりが秀逸だ。冒頭で「ウェブラックを倒し、世界をホワイトにする」と指令を受けたNEWSは、ホワイトどころか七色のカラフルな世界にしてしまった。美しいエンディングがそこにはあった。最後の衣装が軍服のようだったせいだろうか。英雄の凱旋パレードでも見ているかのような気分だった。SEVEN COLORSを歌い終わると4人は帰っていき、物語はハッピーエンドをむかえる。

 

その後にもちろんアンコール(White Love Story、渚のお姉サマー、愛言葉)が続くのだが、こちらは本編とは関係なく、いつものNEWSとのいつものアンコールといった雰囲気だ。

しかしWhite Love Storyがアンコールにくるとは意外だった。

この日は小山の誕生日だったためか、この曲で階段に腰掛けた小山の膝に手越、増田が座り、そんな小山の背中の方に加藤が収まっている様子はひどく愛らしかった。

MCでは小山の誕生日をお祝いしたが、小山を焦らしていじったり、ケーキのクリームをつけ合ったり、ビデオレターでサプライズしたりと、3人から小山への愛情を感じられる展開だった。みんな小山のことが大好きなのである。

そういった4人の仲の良さ、気心の知れた関係、それゆえ暴走するトークなどもNEWSコンの楽しさであり、魅力だ。

 

明確なコンセプト、一貫したテーマ、そこにストーリー性とファンタジーを融合して、作り上げられた今回のコンサートは本当に素晴らしく、最高だったと言うしかない。これまでのNEWSコンらしさを残しつつ、けれど新しい。今まで見てきたNEWSのコンサートのどれとも違う、全く別の形のコンサートだった。まだ今回のツアーが終わってもいないのに、次はどんなコンサートを見せてくれるのだろうかと今からわくわくしている私である。